【鈴木おさむ】芸人交換日記を読んで
これは、僕がどうしても書きたかった物語。
世の中には、テレビに出ていない、
出ることのできない芸人さんが、数千、いや一万人以上います。
10年以上もがき続けている人もたくさんいます。
この物語は、30歳を迎えた無名のコンビが初めてお互いの本音をぶつけ合った記録です。
どうか彼らの心の叫びが、みなさんのもとに届きますように。
あなたは、誰かのために、
自分の夢を諦めることができますか---?
これは物語の冒頭の、前書きです。
この本は、私の好きなオードリーの若林さんの本「社会人大学 人見知り学部 卒業見込」を読んで知りました。若林さん、自分と重ねてボロボロ泣いたとのことで、読んでみたいなと思い購入しました。
タイトルからして芸人さん向けなのかと思いきや、そんなことは全然ないと思いました。
あとがきの若林さんと一緒のこと言ってるのですが、
夢を追いかける、すべての人向けだと思います。
夢を追いかけて死に物狂いで勉強していた、たった2年間だけど長く苦しい浪人時代に感じたことと、私の場合、重なりました。必死で夢を追いかけた時、誰でも一度は考えたことのある気持ち、遭遇したことのある場面が鮮明に思い出される、と思います。
夢(医学部合格)に向かってひたすらもがいている時、何が正解なのか、頑張っている自分の意味すらわからなくなって、行き詰まることもたくさんありました。同じ夢を目指す友達が医学部を諦めて別の道に進む選択をする場面もみてきました。
芸人さんになって成功するという夢は、医学部合格なんかよりも、もっと、もっと厳しくて、成功する人は一握りで。
勉強はある程度の要領の良さと努力の基本的に個人プレーでなんとかなるけれど、お笑い芸人さんは、一種の才能とそしてそれを上回る努力、うまいタイミング、そして相性バッチリな相方の存在、が必要で。
たとえ成功したとしても、そこで終わりではなくって。
むしろ答えがない世界は、ここからが本番で。
ほんと、夢を追いかけている人に重なる物語だと思いました。
あとこの本に、何回か出てくる言葉なのですが、かなり響きました。
やろうと思っている人は一杯いて、それを実行に移す人はほんの一握りです。
「やろうと思っていた」と「やる」の間には実は大きな川が流れているんですよ。
やろうと思い立って、実際にできる人。なかなかいないですよね。
どうしたらいいのだろうって考えはするけど、いろんな人に聞いたり、勉強したり、実際に行動できるように自分なりに試行錯誤するって、とてもきつい作業ですよね。
最近、こう、熱い気持ちになって必死こいて努力することが、あまりなくて。
現状で満足していた自分がいるのも事実で。
昔の、ギラギラして、必死で努力して、試行錯誤していた自分を思い出して、努力積み重ねて、私が目標とする信頼できる人になろうって、今日書いていて思いました。
とにかく、今は国家試験の勉強、頑張ります!