医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

愛なき世界、を読んで 三浦しをん【東京大学】

 

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実験って、植物って、なんておもしろいんだろう。

 

私は知りたい。私と同じように地球上で生きている、不思議で魅力的な植物を。

 

これからも知るために、研究者として生きていく。

 

 

 

この物語の舞台は、東京大学理学部

 

植物を愛する研究員、本村さんと、

すぐ近くの小料理屋の店員、藤丸くんの恋模様、

 

それから愛すべき研究室の人びとの人間模様を覗きみる、お話。

 

 

 

少しだけど、私も研究室で研究していたことがあるので、

その時のことを、思い出しました。

 

生物系の研究って本当に大変だと思います。

 

生き物相手で、かつ手間と時間がかかる作業が多かったので。

 

もっと知りたい、解明したい!という気持ちで

ずっと研究室にこもって、顕微鏡を覗いたり、液につけて、乾かしたり、待ったり、そのあいだ、ボーっとうたた寝したり、

実験が終わったら、結果を逐一研究ノートに書き込む‥

を繰り返す日々。

 

人ともほぼ話さず、話すとすれば、研究室の中にいる人。

 

私は研究室にこもっていたら、心が折れてしまうって思ってしまいました、なので、

 

毎日コツコツ頑張って研究対象に愛を注いでいる人は、ホントすごいな、と尊敬しております。

 

 そういう人のおかげで、いろんな謎が解明されていって、

研究によっては、私たちの日々の生活に生かされているって考えたら、

感謝ですよね!

 

本当の意味で好きじゃないと、やっていけないんだろうな。

 

 

 そして、

実はこの本の舞台である、

”東大”、何年か前ですが、

当時東大の院生だった友達に案内してもらったことがあって、

色々見学した(赤門とか安田講堂とか‥)のですが、

その時に、少しだけ、医学部棟に、潜入したことがあるのです。(えっへん!

 

医学部棟にこっそり入って、

 

階段を少し登って‥柱を触って‥

 

すぐ引き返しました。笑

 

とっても、年季入ってました。

重厚な、つくり。歴史を、感じました。

 

とりあえず、頭が良くなりますようにって、お祈りをして、

帰りに売店で、クリアファイルを買いました。

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東大、図書館がちょうど工事中だったのですが、もう新しい図書館、できたみたいですね。いいなあ。

www.nikkei.com

 

こんな図書館で、勉強してみたいです。

 

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三浦しをん先生の本、

実は結構読んでいる私です。(全部ではないけど)

 

私、ちょっと変わったお仕事に、興味しんしん、なのです。

 

医学部って、一度合格してしまうと、医療以外の道にほぼ行けないので、

他のことしている人が、気になっちゃって。

 

ふむふむ おしえて、お仕事!とか

箱根駅伝が舞台の、風が強く吹いているとか、

人形浄瑠璃師の、仏果を得ずとか

辞書編集部が舞台の、船を編むとか‥

 

面白いんですよね。とっても。

どうしたって、見ることのできない世界ってあるけれど、

本を通して少しでも他の人の仕事ぶり、頑張ってる姿を覗けるって、素敵ですよね。

 

安定のしをん先生で、にまにましながら読みました。

登場人物が、みんな面白くって、カワイイ。

 

 

ホントこの装丁が美しいし、とても読みやすく、

 

ちょっぴり研究者気分(しかも東大の!)、

それから小料理店で働く、まっすぐ男子の気分も味わえると思うので、

 

読んでみてはいかがでしょうか。

 

愛なき世界 (単行本)

愛なき世界 (単行本)

 

 

 

 

 

 

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はてなブログPerfect guidebook”が届いたので、

読みながら、すこし、サイドバーとプロフィールをいじりました。そしてFeedlyボタンをつけてみました。

Feedly、なかなか便利そうだけど、使いこなせるようになるのはいつになることやら‥頑張ります。笑

 

 

それでは、今日も読んでいただき、ありがとうございました!