医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

十貢だけ読んでごらんなさい。十貢たって飽いたらこの本を捨ててくださって宜しい。を読んで。【遠藤周作】

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一寸(ちょっと)したことであなたの人生が変る

 

人生の明暗を分けた、

一寸(ちょっと)したこと

 

 

この本には、

“キモチが伝わるお手紙の書き方”が載っています。

 

  • 雲の上のような人(大好きな女優さん、俳優さん‥)に関心を持ってもらいたい
  • 口下手だけど、取引先の人に覚えてもらいたい
  • 好きな子をデートに誘いたい
  • 興味がない人からの告白をうまくかわしたい
  • 病気の人を気遣いたい
  • 身内を亡くした人にお悔やみを伝えたい

 

 

そんな時、あなたなら、

どういった手紙やメールを、書きますか?

 

 

 

 

 

 

読んでいて、一番面白かったのは、

遠藤先生自身の実体験でした。

 

遠藤先生、

大好きな女優さんがいて、

その人からどうしても、”直筆のファンレターの返事”をもらいたかったそうなんです。

 

でも普通に書いたって、マネージャーに握りつぶされてしまうから書いてもらえる訳が無い。

 

遠藤先生はどうしたか。

 

先生はまず30枚の普通のハガキを買い込みます

 

全部で、30通書くことになるのですが、

先生は一体なんと書いて女優さんから返事をもらうことに成功したでしょうか

 

考えてみると結構面白いですよね。

30通も送りつけるなんて、

下手したらストーカーとして逮捕されてしまいますもん。笑

 

 

 

 

‥答えがちょっとでも気になってしまった方、読んでみたらいかがでしょう。

もしかしたら、おんなじ方法で、

あなたの憧れのあの人から、

一生懸命書いた、ファンレターの返事、もらえるかもしれないですよ!

 

 

 

 

―――

この本は遠藤周作先生の未発表原稿を本にしたもの、だそうです。

 

遠藤先生が亡くなってから10年経ったあと、

先生の奥様がこの本の原稿をたまたま見つけ、

文庫化に至ったという

本物の、“幻の原稿”です。

 

私が遠藤先生とはじめて出会ったのは、この本でした。

 

この本を読んでから、筆不精かつ、

相手の名前も覚えなければ、相手に対する気遣いもできなかった私は、

 

少しだけ、筆まめになり、

可愛い便箋、付箋、絵葉書をちょこちょこ買ったりして、

ちょっとしたことでも一筆必ず書くようになりました。

 

口下手な私。

ちょっとした思いやりの大切さを、理解できるようになりました。

 

 

あと、この本、タイトルからして、惹きつけるのがうまいですよね。

世代の全然違う私でも手に取ってしまう、興味を持って開いてしまう、

このキャッチーな感じ。これが人気の秘訣なんだろうなあ。

 

世代を超えて、読まれる作家さんはホントに、すごいです。

 

文章や手紙を書くことで人に気持ちを伝えたい、すべての人に、

おすすめです。

 

 

 

 

 

 

というか、やっと落ち着いて本、読めました。

 

土曜日から昨日まで、友達といっぱい遊んでしまったので‥。

今日は、筋肉痛がやばいです。軋んでます、あちこち。痛いですー。

 

もうすぐ卒業も決まるのと、国家試験までまだ日があるので、

勉強もするけど、

 

青春のラストスパートを

悔いがないよう、駆け抜けたいです!

 

一寸したことに気をつけつつ、

頑張っていきます!笑

 

それでは、今日も読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

あわせて読むとおもしろいかもしれない、遠藤先生の“海と毒薬”の記事↓

otnika301-703.hatenablog.com