医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

ポリクリ、クリクラ実習って?【輝く季節の中で】

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フジテレビの、私が生まれた2年後くらいにやっていたというドラマ、

『輝く季節の中で』

 

このドラマは、医学部高学年になると行う、ポリクリ』を描いたものです。

(※ポリクリとは医学部高学年に行う病院実習のこと。)

 

中居くん、篠原涼子石田ひかり、保阪尚輝、井森美幸さんが、なんと医学生役で出演していたという‥かなり今考えると豪華な出演陣

 

ドラマは古すぎたのか、ビデオしかなく、DVDが無くて、見られなかったのですが‥本を見つけたので、読んでみました。

 

今日はこの本と比べつつ、最近まで私も実際にやっていた、

ポリクリ』、そして最近から始まった『クリクラ』について、

話せるところだけ、語っていこうかなと思います。

 

ポリクリ

『輝く季節の中で』にも、書いてあったとおり、

五人くらいのグループに分かれ、病院中のいろんな科を回っていくのがポリクリです。それぞれの科で、担当患者さんを当てられ、担当の患者さんのところに平日は毎日通いおしゃべりをしつつ問診をとり、診察を行います。カルテを読み、それを元にカンファレンスで簡潔に発表したり‥ということもします。実習の空き時間には、試験勉強をしたり、レポートを書いたり、国家試験の勉強をしていました。

 

ポリクリの人間関係

班のメンバーはポリクリの最初から、最後まで、ずっと一緒

なので、班のメンバーによっては、色んなドラマがあったりします。

 

井森さん演じる水橋さんがポリクリ中に妊娠したり、石田ひかりさん演じる藤谷さんが患者さんとトラブルを起こしてしまったり、中居くん演じる樋口くんみたいに勉強に追いつけなかったり、保坂さん演じる澤田くんや篠原涼子演じる星野さんみたいに優秀な学生が実習に入った途端に動けなすぎて戸惑ってしまったり、思い悩んだり‥。

程度の差はあるけれど、こういうこと本当にあるんですよね。読みながら、ポリクリしていた時を思い出しちゃいました。

医学部って年齢や背景が個人によってかなり異なるからなのか、色々あるのです。


最初から最後まで仲の悪いギスギスした班もあれば、

のんびりしたメンバーが集まり、定期的に飲み会したりする班もありました。

(私は幸いにも後者。本当に感謝!)

 

まあそれでも、朝が7時集合、解散は夜9時、手術見学のためお昼抜きなんてこともあり‥

ポリクリ つらい』でグーグル検索したことも、ありました。

でも私の場合は班のメンバーに恵まれたこともあり、どうにか乗り越えてきたのですが‥!

 

ポリクリ つらい 人間関係』というキーワードがかなり検索上位にある事実。

 

もちろん、病気の勉強も大事なんですが、

ポリクリにおいては、人間関係が、かなり大事になってくるんだな、と思いました。

 

机の上だけで勉強をしていた学生が、初めて病院という現場に出て、

実際の臨床現場における、患者さん、チームメイト、先生、看護士さん、後輩‥と

どう関係性を構築していくかを勉強することが、

ポリクリ』なのかもしれません。

 

クリクラ

クリクラとは、クリニカルクラークシップの略。ポリクリが終わった後に行う、学生が医療チームの一員として参加する、臨床参加型実習のことです。

 

ポリクリではただただ見つめるだけ、発表するだけだった学生さんも、もっと実際の医療現場に参加しなさい!というのが趣旨のようです。

手術見学なども、クリクラ学生になると、ポリクリ学生より手技をさせてもらえたりする確率が高くなります。

 

ポリクリ最大の相違点はグループがないということ。

全部個人で行きたい科を回ることができます。(学校によるみたいですが‥)

“班行動→個人プレー”になります。

 

人によっては、毎日会っていた友達にも全く会わない日々が続いたりします。(海外留学、県外の病院見学、大学病院ではない外病院の見学など‥)

 

またこのクリクラ実習の時期に、医学生は初めての就活をします。

 

クリクラは、国家試験に受かる前最後の準備期間。

病院という現場で、今度は個人で頑張りながら、

色々な先生方の背中を見て、今後どうしていくのかを考えつつ、就職活動を行います。

 

今思い返してみると、このポリクリ実習、クリクラ実習のおかげで、かなり成長できたんだなって、思いました。

実習がなければ、患者さんの気持ちを推し量って話す方法を考えたり、伝える技術を磨こうと思って、コミュニケーション系のビジネス書も読もうとすることもなかったと思うので‥。どういう医師になりたいかっていうのが固まったのも、実習のおかげだったのかもしれないです。

 

そういう意味で、医学生にとっては必要不可欠な、実習なのかもしれません。

輝く季節(とき)の中で

輝く季節(とき)の中で

 

 

 

医学生のことが気になった方は、こちらの記事もどうぞ!

otnika301-703.hatenablog.com

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―――

今日のこの記事は、実はリクエスト。

やっと書けましたー!遅くなりました!(輝く季節の中での本を探すのに手間取りました笑)

 

なんだかふわっとした内容だったかもしれないのですが、

守秘義務”というのがあるので、具体的なことは、かけないのです。

 

医学部に入る前は、医師とか医学生の情報って、少なすぎない?て思ってたんですが、

 

そういうことなんですね。語れないことが、とっても多い。実習中、毎日、毎日色んなドラマがあったのですが‥心の中にしまっておかないといけなくって。

 

医師の作家って意外に多いけど‥理由は、そんなところにあるのかもしれないです。心の整理をしたいのかも。

 

 

今日、朝、久しぶりにマックで勉強していたら、隣の席のおばあちゃんに、

『あら、むずかしい勉強してるのね。国家試験?私の息子もがんばっていたのよ。がんばってね。』

って言ってもらって、かなり元気出た私!

 

 

クリスマスで遊んでた分を、焦って取り返そう!と思いつめていた顔が、

そんなに切羽詰まってたのかな‥笑(※クリスマスは映画、天使のくれた時間をみました!よかったです‥!)

 

頑張ろ!

 

ブログはさらにゆったり更新になり、他の人のブログを読む旅になかなか出れないですが、

アウトプットのために読んだ本の感想はちまちまと、書き続けようと思ってますので!(ツイッター、メインになるかもしれない‥笑)

 

もうすぐ、年が明けますが!一日、一日、頑張っていきましょう!!

 

それでは、今日も読んでいただき、ありがとうございました!