医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

美味しい、お話。【居酒屋ぼったくり】

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今日はとびきり、美味しいものが食べたいな。

今日のメニューどうしよう。

そんなあなたに。1日頑張った自分に向けて。精一杯のご褒美を。

 

居酒屋ぼったくり 秋川滝美

居酒屋ぼったくり〈1〉 (アルファポリス文庫)

居酒屋ぼったくり〈1〉 (アルファポリス文庫)

 

 仕事終わり。くたくたの汗だくで帰る時、美味しそうな匂いに連れられてやってきたのは、物騒な名前の居酒屋その名も‥

ぼったくり。

店主、美音と妹の馨が営む居酒屋には、今時珍しい義理人情が溢れている。

この本、最近完全にハマっております。

毎日のご飯。ちょっと美味しいものを自宅にあるものでささっと作りたい。ってな時にも作れるメニューが載っていながら、心温まる話も読めちゃう。

しかも、ストーリーがこう、日常感溢れていて良いのですよ。

大学に行く理由が見つけきれない悩み多き高校生とか、永代供養なんてお墓の話だったり。嫁舅問題から介護問題‥。幅も広いし、考えさせられちゃうというか。

あとは、美音ちゃんの恋愛事情がとってもとってもムズムズしてもうお腹いっぱいになるのですよ。最高。

この本を読み始めてから、夕食のメニューだったりレパートリー・お酒の知識だったり、格段に増えました。レモンの砂糖漬けとか、鯖缶をつかった料理とか、ビールにレモンソーダを入れて割ったラドラーとか‥

最近作ってホントに美味しかったのは、チジミですね。茹でたそうめんを細かく切って、卵と塩胡椒と、ピザ用チーズと刻み海苔をたっぷり入れて、油を敷いたフライパンでカリッと焼いた“そうめんチジミ”

あー!書いていてもお腹すいてきますね。

 

今日もうまい酒を飲んだ〜とあるバーマンの泡盛修行

 沖縄の誇る泡盛がわかるお話。

東京のバーマンが、沖縄出身の常連客に頼まれたのは、祖父に贈る最高の泡盛を探してくること。泡盛を探す旅にでた彼を沖縄は暖かく迎え入れるのです。

泡盛を学びながら、沖縄を旅できる。そんな一冊。

というわけで、完全に影響されて、最近たまの晩酌をすっきりして飲みやすい【くら】でしているワタシなのです。うまい。ウイスキー好きな人は好きだと思います。あんまり泡盛らしくはないみたいですが。

そして、本の形のお酒があるのをこの本を読んで知りました。カミュのお酒。誰かプレゼントしてくれないかしら。。そして長寿伝説という泡盛も。私のおじいちゃんはもう亡くなってしまったけれど、飲んでいたらもしかしたら長生きできたかもしれないなあ、なんて。

 

 

タルト・タタンの夢 近藤史恵

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)

タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)

  • 作者:近藤 史恵
  • 発売日: 2014/04/27
  • メディア: 文庫
 

 フレンチシェフの謎解きシリーズ。出てくる料理一つ一つがとってもおしゃれ。

読んでいると、三舟シェフに惚れちゃっている可能性大。無愛想でミステリアスなビストロのシェフってだけでかなり惹かれるものがあるけれど、それで華麗に謎解きもできちゃうんですから。どんだけかっこいいのか。

どちらかというと冬に読んだ方が、良い本なのかもしれないです。ホットな料理が多くて。

聞いても全くわからなかったフランス料理が、ちょっと身近になりました。

おんなじ作者さんのこの本も良かったです。あまい・スイーツ。

ときどき旅に出るカフェ (双葉文庫)

ときどき旅に出るカフェ (双葉文庫)

  • 作者:近藤 史恵
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 文庫
 

 

諸国空想料理店 高山なおみ

諸国空想料理店 (ちくま文庫)

諸国空想料理店 (ちくま文庫)

 

 こちらは打って変わって、夏に読むべき一冊。

アジア、アフリカ‥スパイスが入った香ばしい料理が食べたい季節に読むと、もうお腹すきます。なんてったって、リアルなんですよね。血と汗と、生きている匂いとが充満してたタイに行った時を思い出すのです。

よしもとばななさんが前書きかいていらっしゃるんですが、ほんとその通りで。

人生というくらい海に沈む泥のついたままの生ものを、彼女は世界中から抱えてきて生命を育む美しいひと皿につくりかえる。原初の錬金術をごらんあれ!

これを読むだけで、この本読みたくなってきませんかね。ワタシだけですかね。

とりあえず、スーパーのスパイスコーナーに走って、スパイスを買い込みたくなる一冊です。

 

志麻さんのプレミアムな作りおき 志麻

志麻さんのプレミアムな作りおき

志麻さんのプレミアムな作りおき

  • 作者:志麻
  • 発売日: 2017/09/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 完全なる料理本。伝説の家政婦志麻さんのプレミアムな家庭料理集。

時間があって手の込んだ料理を作りたい時はこの本を開いて、今日は何か良いのないかな〜ってパラパラめくってみて気が向いたら作っております。

作ってみたら、どれも美味しい!と思ったのですが、特にびっくりしたのは野菜のスープ。

玉ねぎ、キャベツ、人参‥など多分どこの家庭にもある野菜たちをみじん切りにしてから、しっかり時間をかけて火を通してから、スープを作ると、お砂糖を入れなくっても甘いんですよね。本当に美味しくって。お肉料理も美味しかったけど、野菜って本当にすごいんだなっていうのに気づかせてくれました。これからもお世話になります。

 

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私の本棚に置いてある美味しい本たちについて、書いてみました。

読むだけで満たされる、この感覚はどう表現したらいいのかな。

 

“居酒屋ぼったくり”へのハマり方は異常です。いつぞやにオススメされた気がするのですが、もっと早く読んでおけば!夕食のレパートリーが増えていたのに!笑 なんでこんな簡単で美味しいのか!!缶詰料理とか手抜き料理から手のこんだ料理まで‥

‥と“居酒屋ぼったくり”を読んで、作ってみる気になったレモネードで喉を潤しながらこの記事書いている私です。ホントにオススメ。ご飯のレパートリーが充実すると、人生って充実しますね。

そして食べることって改めて、人間の原点っていうか。生きるってのと直結してるんだなって実感したワタシでした。

 

そして‥最近とうとう、読書メーターをはじめてしまいました。ずっと気になってたのです。

楽しいですね。まだ全然使いこなせて無さすぎるのですが‥いいね!してくださった、人の本棚もちらっと覗けるっていうのが楽しすぎます。まだ人気作家さんの本と最近読んだ本しか登録できてないのでまだまだなのですが、読んだ本や積ん読、漫画まで地道に登録していくと本当に趣味があう人と出逢えるんじゃないかっていう、嬉しい予感もあって。良いですね〜。

 

結構マイナーな本も読んだ人がいるってなると、それだけで嬉しいものですし。

これでまた少し楽しみが増えました。よかったら登録してみては?(そして、私に本棚をみせてください〜!笑)ドメニコで登録しております。

bookmeter.com

この記事は書いていて、かなり楽しかったです!!そしてお腹が空きました笑

それでは、読んでいただきありがとうございました。

美味しいものをたべて、疲れがとれますように!