医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

【漫画】病理医と猫。〜仕事と全然関係ないプライベートの話です〜

病理医と猫。〜仕事と全然関係ないプライベートの話です〜

こんな題名でいつか本でもだしてよと旦那さんからずーっと言われつづけ…4コマ漫画なんて小学生以来描いてないけど(実は、お絵描きクラブ所属でした笑)試しに描いてみました。Ipadってお絵描きしやすいですね。

 

病理医とは?知られざるお仕事

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美人でセクシーな女医さん(よく漫画やアニメででてくる)って、なかなか現実には存在しないのですが、理想をこめて描きました笑 病理医って目と頭を使う仕事かなって思ってたんですけども、手も結構使うので、”手”を際立たせてみました。

 

全然関係ないプライベートのお話をする前に、まず病理医が何かよくわからない人のための【病理医というお仕事のお話】漫画です。

 

病理医は医師全体でみるとかなり数少ないレアキャラです。

病理医の名前を言える!としたら、有名なヤンデル先生でしょうか?

芦田愛菜ちゃんも病理医になりたいとかいうニュース記事を読んだことがあります。

あと最近病理医が主人公の漫画そして、ドラマである

“フラジャイル”がやっていたので、ちょっとだけ認知度が上がったかもしれないです。

20巻まででてて、そろそろ21巻がでると…!読まなきゃ

 

病理の道に進んでもう半年。

初期研修医と学生時代でいろんな科を回っていろんなことを見て、いろんな出会いがあったけれど、ここまで自分のペースを守って、お仕事できる医師ってなかなかいないかな、と思いました。(大抵、振り回されたり、毎日上級医、医療スタッフ、患者さんから色々と言われ(言ってもらえる方がまだありがたいけれど)、運が悪かったり対応を間違えると溝が埋まらず(最悪の場合命に関わる)…を繰り返し、何かと傷ついたりするのです

‥病理医は夜勤もなく、医療スタッフや患者さんと毎日常日頃から触れ合うような機会はほぼありません。そして手にするものはもう亡くなっている臓器・組織・細胞なので、そういった対人トラブルはずいぶん減りました…)研修医時代は仲間がこぞって皆やりたがっていた手技(患者さんの首の血管にカテーテルを入れたり、お腹や胸を針でさして腹水や胸水をとったりなど)も器用な方ではあるのですが、実はやるたび本当に怖くて…強がってないとどこかでプツンと糸が切れそうな中、仕事しておりました。

そういった対人関係や手技のストレスが少ない分、“最終診断をつけ、この結果で人の人生を左右してしまう“という責任に対してのストレスはありますが…。

 

そして、病理医というお仕事についてですが

【AIが発展して、病理診断業務がなくなるので、病理医もいらなくなる??】

まことしやかに言われているのを学生時代に聞いたことがありますが‥(病理学会ではその噂はだんじて違う!ということを学生や研修医にも知ってほしい!!と言っていました‥汗)

(私も)それは多分ないかなって実感してきました。

 

病理の世界に足を踏み入れるまでは、病理診断というものは“これはステージ4の癌です。” “これは良性です。” “これは●●です”と白黒はっきりつけるのかしらと思っていたんですけど、どちらでもない灰色ゾーンに落とし込んだりもします。標本ができたら一番最初に染色するHE(ヘマトキシリン標本)染色だけではわからず、追加で染色しないと診断がつかなかったりするものや、診断基準が世界的にもあやふやで診断医によって評価基準が違ったり、レアすぎて全然情報がなく、他施設にコンサルト(他の施設の病理の偉いその臓器専門の先生に相談する)などして、他の先生たちや臨床の先生たち、患者さんの治療方針と折り合いをつけながら診断するっていうことも、多々あるのです。

なので…こう全てを網羅できるAIが生まれるのはきっとずいぶん先なのではと思いました。あとAIには病理医の大事なお仕事の一つ、“病理解剖”はできません。(“主治医の先生との対話”はできるように進化するかもしれないですけどね… アレクサみたいな感じで笑)

 

AIは“数多くある典型的な形を認識することに強い”と聞いたので

できるとしたら、顕微鏡やバーチャルスライドを見た時に、“標本のこの部分は、○○様の所見です。”“鑑別疾患は“●●”と“▲▲が考えられます。追加染色の候補は●●、××です。追加染色しますか?”

‥みたいな感じで、標本を見ただけで、傍に表示される!!みたいなスーパー便利機能を搭載したAI!でしょうか。それによって診断がつけやすい症例は一瞬で決着がつくし、鑑別疾患も絞りやすくなっているみたいなことなら、私が生きている間にはできそうかと勝手に思っています。というかもうできているとか!!

→ちょうど8月号の病理医御用達の雑誌“病理と臨床”を読んだのですが、AIに関する特集が載っていました。そういう装置はもうできている様です!!すごい!あとは正確性を鍛えて実際に使える様にしている段階かなと思いました…POST AI病理医は何かと大変そうですね。標準レベルが高くなっちゃうということなので、AIをばっちり使いこなしたいものです。

 

そして、私にはもっとバーチャルスライドが普及して在宅ワーカーになりたい(ネコと触れ合いながら仕事がしたい)という夢があります(もうそんな感じで仕事をされている先生もいるとのこと)→これも8月号の“病理と臨床”に載ってましたが、ばっちり進行中とのことで良かったです!在宅ワークできるためにはもっと勉強しなきゃですけど笑

 

というわけで、私はどちらかというとAIが発展することを祈っております。

 

お邪魔ねこ。

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ネコあるある?

家でパソコンを開いたり、本を読んだりしてかまってあげないと、普段はそっけないのに急にアピールをしてきます。かわいい!!

子猫は問答無用にかわいい。でも大人になるともっともっと可愛くなると聞いていたのですが本当に毎日かわいい。

猫という究極に可愛くて究極の愛をくれる最強の生き物がいるこの地球は宇宙最強の勝ち組星 by しょこたん

本当にそうだと思います。納得。なんでこんなに毎日可愛くて面白いのかよくわかりません。ほんとに。

 

猫好きあるある。

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猫グッズ買いすぎ問題。

最近生きていて本当に良かったと思ったのが、このZEESEAの猫アイシャドウが届いた日です。大袈裟ではなく、真面目です。

こんなにときめきを感じたことはないかもしれないくらいに猫グッズには計り知れない魅力があります。(私にとっては笑)

 

結局ネコ愛を語って終わってしまいました。いつもありがとう、ねこさん。

コロナは全く終息していませんが、時間は平等。

本当に大変な世の中ですが、一歩ずつ進んでいきます。

 

それでは、読んでくださりありがとうございました。病理医のお仕事がわかってもらえたら嬉しいです。

不定期で申し訳ないですが、ちまちま更新していきます!