【イグノーベル賞】「人間をお休みしてヤギになってみた結果」を読んで
この本を手に取ったのは、表紙からすでに、面白そうだったからです。
どこかの牧場で、成人男性(おじさん)が手足に器具をつけ四足歩行をし、ヤギたちと一緒にたわむれている‥シュールすぎやしませんか!?
作者のトーマス・トウェイツさんは2016年、このプロジェクトでイグノーベル生物学賞を受賞したそうです。
イグノーベル賞とは?
1991年に創設された「人を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである。引用元:Wikipedia
この笑わせるっていう条件って地味にむずかしいですよね。
でも、日本人のすごいところなのかもしれないですが、なんと12年連続で日本人が受賞しているそうです!
今年2018年に受賞されたのは、
昭和伊南総合病院 内科診療部長・消化器病センター長 堀内 朗 先生の
「座位で行う大腸内視鏡検査ー自ら試してわかった教訓」です。
医学系ニュースの速報で流れてきた記事を見て知りました!
発表内容を簡単に書くと、
普通、大腸の内視鏡検査ってベットに寝た状態でやるんですが、
それを先生は
椅子に座り、足を開き、そこから自分の大腸に‥内視鏡を入れてみた、
そしたら痛くなかったよ、という内容です。
考えて見ただけで、めちゃんこシュールですよね。
私消化器内科も興味あるので、将来内視鏡検査を患者さんにすることになるかもしれないのですが、
その発想はなかったって思いました!笑
大腸内視鏡検査、実習の時に見学させていただいたことはあるのですが‥
‥患者さん、そうなんです、苦しそうなんですよ、すごく。
肛門に人からなんか入れられるって、考えただけてぞわぞわしますよね。
たしかに、自分でやってみたら感覚がわかるのかもしれないです。座ったら痛くなかったということですが‥うーん入れられてる時に顔見られたくないなあ。
あと先生がこの研究をしている場にもし居合わせちゃったら、って考えてもゾワゾワしますね。めっちゃ気まずい。
祝・12年連続日本人受賞!2018年イグノーベル賞 速報! | 科学コミュニケーターブログ
さて話が脱線しました。
肝心の本の内容ですが、作者のトーマスさんがアメリカジョークも交えつつ、悩み、捨てたいな!だから少しの間だけ悩みなんかなさそうな動物…ヤギになろう!!という謎思考から、四足歩行をするための器具、草から栄養を取るための人工の腸などを、様々な人の助けを借りつつ準備し、最終的にはヤギの群れに混じって冒険の旅にでる。‥という内容になってます。
結局危険すぎてボツにはなったのですが、経頭蓋磁気刺激をつかって脳の言語中枢のスイッチを切ることに挑戦する章が一番面白かったです。そ、そこまでするのか!本気さが面白すぎぃ!って思いました笑
そしてトーマスさん、このプロジェクトの前にもトースターをゼロから作ったようです。すごすぎます。
まとめ
Youtuberってこのイグノーベル賞、本気出せばとれるのでは?と思った私でした。検証して見た系の動画で、ありそうなタイトルですよね。いろんな人の助けも借りられそうだし。
それを編集の合間に論文化して‥忙しさ的にきびしいのかな。でも期待してしまう私でした。