映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』をみて、女性に対する理解(医学部不正入試問題!など)について考えてみた。
女性が強い、母が強い。 だから、世界は強くなる!
男性で女性の生理について、しっかりとした知識のある人ってかなり少ないのではないでしょうか。
そういう人にこそ見てほしい映画です!
その名も、『パッドマン 5億人の女性を救った男』東京国際映画祭、特別招待作です!
映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』予告(12月7日公開)
今日は、この映画の紹介と、目次どおり世界的な目標SDGsと絡めたお話、そして医学生にとっては身近な医学部不正問題など、女性に対する社会の理解という観点から、考えてみました。
どんな映画?
インドの生理用品の普及に尽力した、妻を愛する夫の物語。
家族や村人の信頼など、犠牲を払いながらも、愛する妻のため、インドのため、世界中の女性の笑顔のために、“生理用品”を作り上げた‥
パッドマンこと、アルムナーチャラム・ムルガンダムさんがモデル。
固定観念、格差、女性差別、お金儲けに走らない大切さ‥など、色んなテーマが盛り込まれた映画だと思いました。
そして、圧倒的に曲と映像がよかったです!今まで見たインド映画の中でも圧倒的にインドっぽかった‥!ぜひみてほしい映画です!
映画は見なくとも、ぜひ彼のスピーチを聞いてほしいです。映画を見た後だと、脚色されたところもあるけど、えーーー!!それも、実話だったの??ってなります。笑
※映画で語られていた実話の要約になっているので、映画を見た後の視聴をオススメします。(字幕ありで!)
アルムナーチャラム・ムルガンダムさんのTEDの講演。
日本のナプキン事情
この映画を見て、日本のナプキン事情が気になったので調べてみたのですが、日本で広まったのは1961年以降とのこと。アンネナプキンが日本で最初のナプキン!のようです。
生理用ナプキン『アンネ』の誕生にまつわるお話がわかる、漫画もありました↓
わかりやすい!
生理用品の社会史という本もあるみたいです↓
今でこそ、生理用品のCMは可愛いイメージだし、匂い付きのものや薄いものも多くて、生理の日もあまり気にせず過ごせるようになったけど、一昔前‥私のおばあちゃんの世代は大変だったと思います。話自体が、タブーというか。
今は普通に、友達とも彼氏さんとも話せますもんね。生理痛の薬もあるし、普通に生活できますし。
いやー、良い時代に生まれました‥!
世界を変えるための17の目標(SDGs)と当てはめて、考えてみる。
関連してなんですが、国際的な開発目標の項目を、『パッドマン』はかなり達成していることに気がつきました。
(※SDGsとは、2015年の国際サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲載された2016年から2030年までの国際目標のこと。医師国家試験の模試にもバンバン出題されており、国際的な会議でも話題となっている、簡単に言うと‥世界は今後どういう方向で進んでいくのかという大まかな目標(17個!)のことです。映画の中でも、最後のスピーチのシーンで、こっそりSDGsのポスターが登場しているようです‥!)
そんな一見難しそうなSDGsを広めるための‥、 ピコ太郎さんの動画がありました笑!
『パッドマン』が成し遂げた、インドにおける生理用品の普及って、考えようによっては、
1:貧困をなくそう 3:全ての人に健康と福祉を 5:ジェンダー平等を実現
8:働きがいも経済成長も 9:産業と技術革新の基盤を作ろう
という5つの項目があてはまるんじゃないかと。
こう考えてみると、すごいですよね。貢献度がすさまじいです‥!
医学部不正入試問題と女性(+浪人生)に対する理解。
この映画、“女性に対する理解”がテーマになっていたので、初めてなのですが、私にとっては身近なテーマ、医学部不正入試問題と絡めて、語ってみようかなと思います。
この問題、医学生や他のブロガーさんであったり、ツイッターでもよく触れられているのですが‥
私としては、根本的な問題は、『女性(+浪人生)についての社会的な理解が追いついていないこと』なんじゃないかなって思っています。
『女性(+浪人生)を不利にする→若くて長く働ける男性医師が増える』
という主張。一見合理的に見えるけれど‥
女性、浪人生でも働きやすい環境がつくれたら、結果的に、需要がある若い男性医師だって働きやすい環境になると思うのです。単純に考えて、働く人口も増えますし。そっちの方が良いのではないでしょうか‥。
女医さんの良さがよくわからない方は、この本を読んでみてほしいです‥!(日本初の女医さんのお話です。)
女医さんの良さって、女性にはわかるんじゃないか‥?と思います。婦人科に行く時に、探すのって、女医さんのいるクリニックですよね。だって、みられるの恥ずかしいですもん。おじいちゃんくらいの年齢の先生であれば、別になんとも思わないのですが!あと外科にいる男の先生って、確かにマッチョの先生が多くて魅力的かもしれないですが、やっぱり、どうしても、顔怖いですよ!笑 女性の方が親しみやすさは出せるんじゃないかなって思います。(人によりますが!)
世界的な目標の中にだって、“ジェンダー平等を実現”という項目がある時代なのです。先進国の一つである、日本が逆行しちゃダメだと思います‥。
そして、浪人生についてなのですが、浪人生の方が、優しい人が多いと思います。人にもよりますが‥エリート街道まっしぐらに突き進んでないので、社会経験は豊富だし、沢山遊んでる分だけ話も面白いです笑。あと苦労の分だけ、人の痛みがわかるというのは、本当だと思います。
再受験生も同じことが言えると思います。再受験生というのは、他の学部を出たり一度社会人になってから医学部に入り直した人のことを言うのですが、年齢的に子供がいる人も多いです。子供がいる人はやっぱり強いし、優しいんですよね、実際話してても‥。
あんまり擁護になってないかもしれないのですが、生の人間の温かい、気持ちのこもった医療を望むのであれば、色んな人材がいたほうが、良いのではないかなって私は思います。
なんだか、あつく語ってしまったのですが‥笑
この問題を機に、女性や歳をとったドクターでも、働きやすい環境が生まれたらいいなっていうのが、私の切なる願いです‥!
―――
今日は、一番あつく!書いた記事かもしれないです。笑
どのくらい誰かの心に届くのか‥わからないですが、2浪した医学部女子(完璧に不利!笑)にしか書けない内容になったのではないかと‥。
(それは理想論!具体的じゃないって批判されそうですね!笑 それは、あとあと深く考えることにします。浅くてすみません‥笑)
それでは、今日も読んでいただきありがとうございました。
少しでも、異性に対する理解が深まりますように。