【医学生の就活】マッチングとは?
6年生の私、
マッチングが10月18日、おとといですが、終わりまして、
来年の就職先が無事決定いたしました。
結果は、第一志望に採用が決定しました!本当に、本当に、良かったです。
ホッとしました。これで安心して勉強できます。
今日は、覚えているうちに、医学生なら気になるであろう、マッチングについて、
マッチングとは何か?具体的に何をしたらいいのか?
など、まとめていきます。
マッチングとは?
マッチングとは、一言で言うと、医学生の就活の仕組みのことです。
病院側は学生、私たち医学生は病院の順位を決め、それをコンピュータでマッチングすることで、医学生の就職先、研修病院は決定します。
こちらのマッチング協議会のホームページにスケジールなどの詳細や、わかりやすいアルゴリズム、研修病院のリスト、今年度のマッチングの結果などが載っているので、気になる方は見ていただければと思います。
自分が行きたい病院を上位に書いていても、病院側の自分に対する評価が低く、他の人よりも順位が低かった場合、希望する病院の枠からはあぶれてしまうので、病院側の評価をできる限り上げておかないと、希望する病院にはマッチできません。
まあ半分以上(7割くらい)の学生が第一志望の病院に採用されるので、他の学部の就職活動に比べると、かなり恵まれているのは確かだと思いますが、世間ずれしている人も多く、就職活動なんてしたことのない学生も多い医学部なので、下手するとどこにも採用されない、いわゆる【アンマッチ】になります。
パートナー(病院)を選ぶ上で譲れない条件は何か、その人をどうやって口説いていくか(ぜひうちの病院で働いて欲しいと思ってもらえるか)を自分なりに考えることが大切になってきます。
マッチングフェアについて
マッチングフェアとは、全国の病院が学生に向けてする、病院説明会です。全国の病院のブースがあって、気になる病院に話を聞きに行くことができます。
私は4年生の時に参加しましたが、行きたい病院や何を基準に病院を決めたらいいのかわからない、地方の病院にも興味がある!地方大学だけど、都会にも興味がある!という人用かな、と思います。お金も出してくれるし、試しに行くのはありだと思います。全国のいろんな病院のお話が聞けます。研修医の先生とお話できますよ。
こういったマッチングフェアや、いろんな病院の説明会に積極的に参加し、自分の方針が決まったら、早速病院見学に行きましょう!!
病院見学について
マッチングするためには、まず病院見学をしなくてはなりません。
大体の人が、4、5年生から病院見学に行きはじめます。
病院見学では、基本的に研修医の先生について見学すると思うのですが、研修医の先生以外にも、実際にその病院で働いている事務の方、指導医の先生、看護師さん、など様々な方の働きぶりを間近で見ることができます。
寮などの設備、立地、また病院内の雰囲気も、肌で感じることができます。
また遠くからくる学生のために旅費を出してくれる病院もあったりします。旅行ついでに病院見学、という人も結構います。
病院見学の準備
大切なのは、マナーをしっかり守ることだと思います。
まず行きたい病院のホームページなどから、自分で問い合わせをします。
メールか病院見学用に用意されているフォーマットから、病院見学をしたい旨や、希望する日時、見学したい科を書いて送信します。
それから病院側(事務の方)から返信が来るので、何度かやりとりして日時や見学する科が決まります。
見学する病院にもよりますが、病院見学のため特別に何かをする必要はないと思います。
私は、普通の就活生用のホームページを見ながら、署名や定型文を作り、敬語が正しく使用できているかなどの、チェックをしていました。
病院見学で何をチェックするか
これは、自分にとって譲れない条件によって変わってくると思います。
バリバリいろんな症例をこなしたいとか、もらえるお給料が高い方がいいとか、小児科志望だから小児の症例に多くあたれる病院がいいとか、子供がいるので時間に余裕を持てる研修をしたい、綺麗な都会の病院じゃなきゃ嫌だとか。
これは本当に、人によると思います。
私の場合ですが、内科に興味があったので、内科が強い病院を選びました。また大事な2年間を過ごす病院なので、雰囲気や勉強できる環境が整っているかなどを重視して病院を選択しました。ハイパー(忙しい)かハイポ(忙しくない)かというと、体力的なことも考慮して、真ん中あたりほどほどに忙しく一人前に手技が身につきそうな病院を選びました。
給料や福利厚生、寮などの設備に関しては、実際に働いている研修医の先生に聞くのが一番いいと思います。当直回数や普段何時起きで何時に帰れているのかなど、飲み会などで聞いてみると、教えてくれますよ。
研修医になっておもったこと追記しました↓
病院見学での立ち回り
これも病院によりますが、大切なのは、派手なことをしすぎず、素直で礼儀正しい学生でいることかなと思います。
学生には学力はあまり求められていないのでは、と思います。あまりにもトンチンカンはダメだと思いますが、わからないことを、わかりません。教えていただけますか?としっかり伝え、しょうがないなーと教えてもらえることが大切だと思います。
テレビでコードブルーをやっていた時に、上の先生方がお話されているのを小耳にはさんだのですが、
”ガッキーにはいくらでも教えちゃうけど、山Pには教えたくないよなー。”
と言っていました。山Pみたいななんだかできちゃう系の学生は、研修医時代に教えてもらえないことが多いようです。出来過ぎちゃって、なんだかスカして見えちゃう人より、面倒みてあげたい弟、妹系の人の方が可愛いのは明白なので、まー、わかりますよね。というか妹系ではない感じだけどガッキー可愛すぎるし、そりゃそうなりますよね。
ほとんど成績(試験)で決める病院もあると聞いたこともあるので、コミュ力なんてあまり関係ない病院も、もしかしたらあるかもしれないです。病院側が何で評価するのかは早めに確認した方が良いかもしれないですね。
また、飲み会に誘われたら、選考にかかわる先生がいらっしゃることもあるし、色々お話を聞けるので、できるだけ参加した方がいいと思います。
病院見学の回数
行かなすぎも行き過ぎも良くないです。2〜3回がちょうどいいのではないか、と私は思います。
行き過ぎが良くない理由は、自分の欠点が見えてきてしまうからです。
良いなという印象を受けたとしても、何かやらかして実はやばそうな人かもと思われるリスクは、見学回数を増すごとに増えていきます。付き合っている最初のうちは見えなかった欠点が、露呈してきてしまうイメージですかね。
そして病院見学は1日朝から夜までがっつりあるので、かなり疲れます。自宅から遠い病院に行ったりすると、なおさらです。なので、2〜3回が現実的数字なのでは?と思います。
病院見学後、内定のお礼
病院見学後には必ず感謝の意をメールで送ります。
ビジネスマナーの例文など拝借して自分なりに書いて、送れば問題ないと思います。
また私うっかり忘れていたのですが、マッチング後の内定のお礼メールもしっかり送りましょう。
こんな感じでしょうか。
私の周りにはアンマッチだった友達や先輩もいます。マッチングのスケジュールを忘れていて、登録し忘れたりした人もいます。
マッチングがうまく行かないと、結構ダメージ大きいと思います。
二次募集の病院を探したり、体力的にも精神的にも大変な病院見学をもう一回しなければならないし。国家試験勉強にも響くし。
準備はしっかりしましょう。
マッチングの本もあります。
マナーやら何を基準に病院を選べば良いのやらわからない人は読んでみてください。
この辺りも読むと参考になるかもしれないです。↓
こんなふうに臨床研修病院を選んでみよう! 楽しく、豊かな、キャリアを見据えて
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それでは。来年採用してくれた病院へ行けるよう、がんばります!