医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

ジキルとハイド。【あの人の、うらの顔は?】

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これほどに人間を人間でなくしてしまう

苦痛と恐怖の場所がこの地上にあったとは。

 ジキルとハイド (新潮文庫)

ジキルとハイド (新潮文庫)

誰もが一度は、名前を聞いたことがある、ジキルハイド

 

表では、善良で人付き合いも良く、位も高い人間(ジキル)の、

 

心の裏(ハイド)を覗けるお話。

 

 

二重人格のお話だと思っていたけれど、

これは誰もが持っている

 

心の奥底にある欲望や汚い部分、、への誘惑に

抗えなかったら、人間はいったい、どうなってしまうのかという話だと思う。

 

 

順調に人生を歩んできた人が、欲望に抗えなかったがために、

築きあげた地位や、自分を信じてくれていた大切な人をも、

一瞬で、失う羽目になる。

 

似たようなことが、毎日のように、

テレビのワイドショーやらで、報道されている。

 

 

遠い世界のことと思ってしまうけれど、

 

ほんの少しだけだから、と、手を出し

気づかぬうちに、すっかり染まってしまった数日後、

 

朝起きたら、

 

あなたの手は

 

 

やせ細り、すじ張って節くれだち、

血色が悪く、大量の毛に覆われた、

 

”ハイド”の手に変わっているかもしれない。

 

 

 

 

ジキルとハイドをちゃんと、読んだのは大学生の時でした。そういえば読んだことないな、ということで、空港で購入して、飛行機で移動の時に読んだのを覚えています。その時は、今よりも恐怖を感じませんでした。

 

でも、だんだん大人になって、失いたくないものが増えてくると、

怖い、ですね。このお話。

 

もうすぐハロウィンだから、なんかハロウィンっぽいちょっと怖い本、あったかな、と出てきた本がこれだったのですが、

 

もう一度、読むことができて、良かったです。

いろんな解釈ができるお話だと思いました。

 

 

いろんな本を読んでいると、いろんな人のこころのを感じることがあります。

本という媒体は、一番、こころの深い部分を出しやすいのかなって思うのです。だから好きなんですけどね、読むの。

 

今読んでいるみなさんにも、心の、ありますか?

と聞いている私が、一番深いをかかえているのかな‥笑

 

 

今日は、ちょっとだけ、怖い感じで書いてみました。

読んでいただきありがとうございます。

 

朝、鏡を見たら、ハイドになっていませんように。