見てる、知ってる、考えてるを読んで。【10歳の男の子が書いた、自己啓発本】
いろんな感情の中で
僕がもっとも
たいせつにしているのは
勇気だ。
この本は10歳の男の子が書いた、自己啓発本です。
著者の中島芭旺くんですが、
小学校には行かず自宅学習をしながら、
著名人のセミナーなどにも一人で顔を出し、
10歳にして初の著書であるこの本を出すという、
イケメンです。
私にとってこの本は、
かなり思い出深い一冊です。
今日は少し、語っている私に、
お付き合いしていただけますか?
―――――――
実は、私、
両親の仲が良くなくて、板挟み状態の時期があり、
私自身も言いたいことを溜め込んでしまう性格なのもあって、すごくストレスが溜まっていた時がありました。(一人っ子で兄弟もいないので、一人で悩むしかなくて、家族の問題なので‥友達にも誰にも相談できませんでした。)
そして、私は口下手。思っていることをスラスラ言えるわけもないので、それを泣きながら、紙に書き溜めたり‥笑
今考えたら、そんなのすぐ、直接伝えればいい話だったのですが、
勇気もなく、そのことで10年以上悩んでいた私にとっては、重要な問題でした。
そんな私に転機が訪れたのですよ。
“結婚”という、ふた文字。今の彼氏さんと。
私、幸せそうな家族を見ると、苦しくなって泣いてしまうっていう、他の人から見たら不思議にしか思えない行動を稀にとってしまう人でした。
愛されているのかもわからなくて、
周りの人も信用できないし、全てが敵だったのです。
でも、そんな私にも、私を無条件で、信じてくれる人ができた。
そして結婚するかもしれない。って考えた時。
この問題をどうにかしなければいけないと、思ったのです。
だって、私にもし子供ができたら、その子にはこんな思いして欲しくないから。
いつでも帰ってきていいんだ、思える実家を、心の支えを持ってほしいから。
そうするためには、正面から、自分の家族にも向かい合わないといけないって、思ったのです。
私の願いは、たった一つ、“幸せな家庭”。
でも、一般的な、“幸せな家庭”をよく知らない私。
自分の部屋に閉じこもっていると、階下から響いてくる、両親の喧嘩の声。
家族が一緒になって、たたみの部屋に集らないといけない、お正月が嫌でしょうがなかった、あの頃。
そんな私も成長し、大学生となったけれど、
大学は実家から遠く、私が避けているのもあって、
一緒に家族で集まったのなんて、本当に、何年前なのか。
そんな私と私の家族。
そんな状況だった時、
バイト前に本屋にいったら、
たまたま出会ったのです。
この本に。
すごいなって思いました。
10歳で、
自分が無知であることを知っていて、おかもとたろうを知っていて、お母さんの元に生まれてきた自分が幸せであることも知っていて、
今、生きている、この今が、一番大切だと知っている。
大人と子供の境界なんて、もしかして、ないのではないかって、
泣きそうになりながら読んで、思いましたもん。
それで、なんだろう、勇気が出たんですよ。
ちゃんと思っていること、嫌だって思っていること、勇気振り絞って、言ってみようって。
‥わだかまりが溜まりに溜まった両親に、
おかげさまで、言いたいことが言えた私。(初めては、長文メールだったけれど笑)
家族3人でのご飯会も、無事成功。
彼氏さんを含めた4人でのご飯会も、無事成功。
それで、わかったのですが、
私、ちゃんと両親から、愛されていました。
ただ、分かりにくいだけでした。
両親の仲はなんとも言えないけれど、両親はこれでもお互いのことを考えているのかも、と思うことができました。
二人の問題だから、私はもう何も言いません。笑
本当に、勇気を出してよかったです。
ばおくん、ありがとう。
みなさんは、一歩踏み出すのに迷っていたりしませんか。
前に進む勇気をくれる、
大人にこそ読んでほしい、一冊です。
―――――――――
なんだか、書いていて恥ずかしくなりました。
わ、忘れてください‥。
でも、この本と、ばおくんの、コトバの力は、本当にすごいので、
読んでみてほしいです!
おとなの書いた自己啓発本より、
よっぽど、じーんと、きますよ。
それでは、今日も読んでいただきありがとうございました!