医学生と、本棚

医者4年目(後期研修医(専攻医))がゆるく書いてるブログ。(ゆったり更新中)

ボタニカル・ライフー植物生活【いとう せいこう】を読んで。

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化ける力。

毎日が昨日と違うこと。

自分を繰り返さぬこと。

だが、一年を経てまたその差異を保ち、繰り返すこと。

  

俺は植物から啓示を受けたような気分になる。

そして、その気分がいまや日常的であることに少し驚く。

 

都会で植物と暮らすことは、つまりその啓示を日々感じ取ることに他ならないのだ。

 

 

この本は、“ベランダー”である、いとうせいこうさんの本。

植物一つ一つにつき、1話。という風に、ブログみたいにちょこちょこ、読める本です。

 

少しずつ読んで、やっと昨日読み終わりました。

 

 

“ベランダー”とは、

「庭のない都会暮らしを選び、ベランダで植物生活を楽しんでいる人」のこと。

 

どうも、お庭で植物を育てている、ガーデナーとは違うみたい。

 

 

大学生になる前まで、お庭のある実家ぐらしだった私。

“ベランダー”じゃなくって、“ガーデナー”だったけど、

 

この本を読んでいると、不思議と昔のことを思い出しました。

 

頑張って育てていた、朝顔、ひまわり、ゴーヤ、トマト。

美味しいから、だいたい虫に食べられてしまっていた、いちご。

ホームセンターで買ってきて、

庭のミミズ、バッタ、ダンゴムシと遊んだりしながら、

綺麗に植えた、パンジー、ベゴニア、ビオラ、チューリップ、ヒヤシンス。

 

 

それから、あの頃は怖かった虫たちのこと。

 

当時小学校低学年だった私。

学校から帰ってきて、おうちに入ろうとした時に、

 

くまんばちが家のドアの前に植えてあった、

名前は覚えていないけれど花の蜜を飲んでいて、デカすぎて、怖すぎて家に入れなかったこととか、

 

なぜかドアの真ん前にカマキリが仁王立ちしていて、

怖すぎて家に入れなったこととか。

 

思い出しました。(怖がりすぎですね、わたし笑)

 

 

この本読んで、なんだか、植物をまた育てたくなって、

サボテン買ってもらっちゃいました。

頑張れば巨大な丸いボール型になるという、

かわいい、金鯱サボテン

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根腐れしたりしないよう、

“ベランダ”じゃないけど、机の上で、

大切に育てています。

 

 

―――

この本、勉強になるし、面白すぎました。

 

一押しは、“レモンポトス”のお話。笑っちゃいました。

 

あと、ページをめくりながら、

知らない植物が出てきたら調べてみたり。

 

芍薬アルストロメリア月下美人、酔芙蓉、吊り忍とか。

どれも綺麗で育ててみたくなります。

 

やっぱり植物はいいです。

 

来年から、陽のあたるベランダのあるアパートに引っ越す予定なので、

“ベランダーできるな”って思って、

何を育てようか実は画策中なのです。

 

とりあえずガパオライスにも入れられそうな、バジル、

何かと使えて見た目も可愛いアロエ

なぜかおばあちゃんに奪われて育てきれなかったなでしこ、

は決定しました。

 

あと、何育てようかな。

育てやすそうだし、ハーブがいいかな。

 

ガーデナーの人も、ベランダーの人も、植物育てたことない人も、

ニヤニヤしながら読める本だと思うので読んでみてほしいです! 

 

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

ボタニカル・ライフ―植物生活 (新潮文庫)

 

 

 

あ、カレンダーみたら、今日は金鯱サボテンにお水をあげる日でした。

思い出してよかった。

 

それでは、今日も読んでいただき、ありがとうございました。